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後悔しないために。老人ホームでの失敗談

入居してからの失敗談

入居する前に「こうすればよかった」という後悔があっては遅すぎます。
以下のような失敗談は少なくないそうなので、皆さんが施設を選ぶ際の参考にでもしてください。

契約書などを良く読まなかったケース

さんは、入居を検討する際に有料老人ホーム側からもらった契約書や重要事項確認書を入居契約前によく確認しなかったことがトラブルに発展したケースでした。

内容は、体調を崩し約3週間入院したのですが、有料老人ホームから約3週間分の食事代を支払う必要がある、といわれたことでした。
説明を受けたとき「食事代金は、3食30日召し上がった場合○円ですので、31日ある月や28日までしか無い月では、その分増減します」との説明だったので、「外泊したり入院した時等は食事をとらないということになるので、その分は払わなくて良い」のだと勝手に思いこんでしまい、確認不足だったことが原因がでした。

今回のケースは、これが原因で退去すると言った大きな問題へと発展することはないのですが、内容によっては退去を余儀なくされる場合もでてきます。
疑問に思った点などがあるなら、どんな些細なことでも必ず担当者に聞きましょう(特に介護や有料老人ホームの事情に詳しくない素人の方の勝手な思いこみが非常に危険です)。
また、その内容(場合)によっては、書面として残してもらうようにしておきましょう。

また、見学の際に「説明を聞いたから」ということで、契約書などに目を通さない、という方もいますが、必ず、ご家族の方や身元引受人となる方も含め、契約書などの内容は必ずよく読み理解してから契約しましょう。

金額を必要以上にとらわれてしまったケース

有料老人ホームに入居するにあたって、入居一時金や月額利用料という費用の面は大きなウェイトを占めることは確かですが、必要以上に節約するのも・・・

Bさんのケースは、極力Bさん自身の年金で月額利用料がまかなうように、と費用の安い郊外の有料老人ホームに決めて入居したのですが、ケアサービスや日々の生活に不便や不満があって、転居を考えているとのことでした。

有料老人ホームにかかる費用には、その建物自体の設備、立地環境などのハード面や、スタッフの人員体制といったソフト面から算出されてます。
全てがそうという訳ではないのですが、一般的に高い費用を支払えばそれに応じたサービスが提供されます。

結果的に、支払えなくなってしまうような施設への入居は避けるべきなのですが、入居される方やそのご家族の方の希望する設備やサービスと費用で折り合いをつける必要があります。

「費用が安いから」というだけで他の条件をよく勘案せず決めてしまうと、退去することになった場合に、返金されないムダな支出が発生したり、結局高い費用を支払いを請求されたり、その再支出を免れるために我慢してそのホームに居住し続けるといったことにもなりかねません。

「これだけのサービスがあってこの値段であれば安い」といった相対的な判断であれば良いのですが、「(サービス内容を検討しないで一時金や月額)費用が安い」という絶対的な金額の高低で決めることは避ける方がよいでしょう。
また、「これだけのサービスがあってこの値段であれば安い」といった判断が出来るようになるには、出来るだけ多くの施設を検討し、見学・体験入居等をして「有料老人ホームを見る目を養う」ことや、専門の紹介センターに相談する必要ことがよいでしょう。

息子が先走ってしまったケース

Cさん(都内在住)は、実家(東北地方)に住んでいたお父さんが亡くなってしまったため、お母さんが1人暮らしを機に有料老人ホームへの入居を検討されておりました。
出来るだけCさんは自分が訪ねていけるように、と都内の有料老人ホームに決めました。

ところが、入居されるお母さん自身はあまり有料老人ホームへの転居を希望しておらず、また、生まれてからずっと東北地方の片田舎で暮らしてきたため、都会での暮らしがストレスを感じるようになり転居を考えている、ということでした。

今回のケースでは、(自分の近くで暮らして欲しいという)家族の思いが強すぎて、入居されるご自身の意思や希望をよく理解しないままに有料老人ホームを決めてしまったことに問題がだったようです。
入居される方はもちろん、家族の双方が納得するホーム選びが大切です。